心理の知識のかけらで迷子になっている人へ

心理コラム
Pocket

本やブログで得た知識で逆にしんどくなってませんか?

たとえば有名な言葉=『投影』

 

それは自分の心の中の状態を、
相手や社会に映し出して見ている状態。

一種の防衛反応ともいわれています。

 

下記はgoo国語辞典からの引用。

 

考え方や行動に心の内面が表現されること。自分の性質を他人の性質にしてしまう事。→同一視

これを知っていると役に立ちますね。

 

例えば、、、

他の人にとってはそれほどでもない事だったり、

後で考えればどうでもない事に、

 

・ものすごく腹が立ったり
・執着したり、
・反応したり

 

そんな時に、
『これ、何かの投影なのかな?』

 

目の前の現実でなく
心の何かが反応してるなー
と、知っていると自分で気付けたりするわけです。

 

これを知っていると、かーっ!となっても一呼吸置けたりします。

 

お釈迦様もおっしゃったそうな。
「この世は全て投影である」と。。

(これは私が文献など読んだわけではなく
どっかで聞いた程度のお話です。)

 

でも、なるほどな、と思います。

自分の心を通してしか人は外を見られないわけなので、至極当たり前の仕組みです。

 

だから、「自分の内側、心の状態」に
目を向けることによって、

自分自身の
人に対する見方、
社会を見る見方、
言葉の裏や空気感の感じ取り方、

 

全てがかわってゆくのです。

 

では、いったい、いつの間にその感じ方のベースが出来上がるのでしょうか。

 

そもそもの心のあり方を形作る幼少期に、
1番関わったであろう、

 

父親。
母親。

、、、そして家族。

 

その家族との関わりから

自分の心のあり方や、
心の中の癖や、マイルールの土台作られます。

 

だから、

「家族との関わりは
社会との関わりの土台である」

と、いえます。


それは、感感覚なので
知識だけで力ずくで変えようとするのは難しい。

 

なので、
心理セラピーでは
その「感覚」を扱うことで
「社会や人との関わりの土台」を変えて行き、
ひいては人生を変えていけるわけですよね!

 

心理学の知識は、まず誤魔化さない本当の自分を知るために使おう

 

この知識はあくまでも

自分を鑑みるためのもの。
自分の内側に目を向けることで、
自分の心、内側に問いかけ、働きかけるためのものなんです。

 

【何が起こっているのか】
【未完了の何が反応しているのか】
【自分がどんな認知の歪み、自分だけのルールで外側を見ているのか】

それを知る。

 

そして、それを理解した上で、

【どうしたいか】
【どうなりたいか】
と、いうこと。

 

その【なりたい!】と、いう決意のもとに、
今まで、20年、30年、、当たり前のように持ち続けた【思い込み】【心の癖】を手放すわけです。

投影だな。
じゃあやめよ♡

 

と、できる場合もありますが、
そんなのは一過性で表層の事だったり、充分に自分の未完了をいやした後の事です。

 

すぐ簡単にできるくらいなら、
そもそも投影したり、何年も苦しんだりしてないです。

 

だから、決意。
【あなたはどうなりたい?】

 

これが重要だし、
私たちセラピストもそれに沿って、
サポートしていくわけです。

 

ではなぜ、知識を得れば得るほど苦しくなる人がいるのでしょうか?

 

投影が起きて苦しい状態の時に、
人はすぐに「投影だわ!」と気付いて、
「心理セラピーセッションうけよ!」とはならないんですよね。

なんでだろー
なんだろー、

 

と、思い、例えば

・ブログを読んだり
・本読んだり
・人に相談したり

しますよね。

そんな中で得る、
心理の知識のかけらで、
余計にこんがらがって
苦しくなってる人が、、

今、とても多いな、、、と、感じています。

 

心理学や、心の問題を語ることのハードルが低くなった事は、良い面がたくさんある反面、

軽々しくその知識を、
・自分のいいように使う人や、
・偏った知識だけで他人を叩く人、責める人、
・決めつける人、押し付ける人、、、

そしてさらに

・鵜呑みにして自分を責める人
・強化行動になってしまう人

などが、います。

『投影』もそうです。たとえば。

*「許せない人がいるとしたらそれは自分が我慢してる事をしてる人だから、自分の欲求です。
自分にもそれがあるんだから、、、、
と思って、相手を許してあげましょう
とか。

*「幼少期の頃のお父さんとの関係が、
男性との関わりに影響してるから、男性とうまくいかない人は、お父さんとコミュニュケーションとりましょう
とか。

 

*「あなたがどうしても嫌いなその人は、
大嫌いなだれかを投影しています。その人が悪いわけでなく、あなたが悪いんだから嫌うなんて間違い」とか。

*「ムカつく人はあなたの欲求を叶えてる人。
例えば自由な人がムカつくなら、、
真似してごらん!自由になってみよう!」

 

世の中に溢れかえってるメッセージです。


でも、あなたは本当にそうしたいのでしょうか?

 

全て、言葉の前半は、
「その可能性のある心理的な見解」です。
だから、読んだら、
「私のことかも、、納得!」と、思う。

 

でも後半の赤字の部分は、発信者の思い込みや、意見、アドバイスです。

 

 

それを鵜呑みにしてやってみようとすると

「できない!」
「一瞬できたけど、気付けばリバウンド、、前より上手くいかなくなった、、、」
などと、行き詰まって、、、

そして迷子になってしまいます。。

これ、実は当たり前です。
うまくいけばラッキー以上にラッキーで、
うまくいかなくても当たり前です。

 

鵜呑みにせず、自分を感じて自分で考える事からスタートしませんか

 

許せない!
と、いう気持ちを
「心理学」を使って蓋をしようとしても、、、
嫌いな人のことを真似しろ!!と、言われても、、、
本心では「嫌だよ!!」ってなるのは当たり前ですよね。

 

気持ちをごまかす方法や、なかったことにす事。
無理に気持ちの逆をする事。

 

それって、あなたの望む解決ですか?

 

許せない人を「許せない!」と、感じるならそれを許せない自分をまず、受け入れることが必要です。

 

自由になりたいのになれないなら、
そんな自分にも、きっと理由があります。

 

「そこ」を、解決していくことが、
急がば回れ、、、

1番の近道だと、私は思います。

**

「そこ」にはね。

見たくなかった本当の気持ち。
見たくなかった本当の悲しみ。

それが隠れているから、、、、

 

「それ」を見るのは少し辛いかもしれない。
思ったより「きつい」かもしれない。

楽でキラキラ、魔法のように優しさの中で大変身!、、と、いう感じでは無いと思います。

 

だけど、王道です。

 

だって、「そこ」にある「それ」。
それこそが「自分の本当の気持ち」だもん。
大事にしたい。

 

誰かから聞いた、
「こうしたら?こうしなよ」ではなく。

あなたの心の奥から出てくる、
「こうしたい。こうなりたい。」

 

そこに向かっていくことが私の思う『解決』です。

 

それを見つけるためのサポート。
それを叶えるためのサポート。

私はそこに、全力をそそぎます。

 

**

 

心理の知識や、ブログなどで疲れたあなたは、
一度、自分自身の気持ちに耳を傾けてみてくださいね。

 

↓お時間あればこちらもぜひ。アメブロの記事です。

投影・・ずるい人が大嫌いだった私のお話

↓解決への心理セラピーはこちら

タイトルとURLをコピーしました