こんにちは。
大阪のリトリーブサイコセラピー、心理セラピストの福満 多岐子です。
お盆休みが今日で終わりの方も多いのではないでしょうか。
このお休み、「夏休み」!!!の弾けたイメージの人もいれば「家族」「実家」「お墓参り」が浮かぶ人もいると思います。
コロナの影響で久しぶりに実家に帰った人も多いかもしれません。
・コロナであえなくて寂しかった。
・コロナを言い訳に会わずに済んで楽だった。
・久しぶりに会うとやっぱり嬉しかった。
・久しぶりに会うとやっぱり腹が立った。
・幼い頃からこういうのが嫌だった。
・自分は親を心配しているなあ。
実家に帰ると、、、、そんな色んな自分の本音に気付くことも多いですよね。
ここ、重要ですよ。実家に帰る帰らないではなく、「ふと気づいた本音」無視せず掘ってみるのもいいと思いますよ。。。
さて今日はそんな「実家問題」の根本「親子問題」について。
親とは「わだかまりなく」「仲良く」「いい関係」でいたいんです
「親ももう齢だし、それなりに親の気持ちもわかるし、もめずに良い関係でいたいんです。」

相談に来て下さる方の中には「両親」または、母親や父親に対してこのようにおっしゃる方は多いんです。
- そろそろ介護も考えなくてはいけない。
- 同居している。
- 自分は長男長女だから。
- 自分は一人っ子だから。
だから親を受け入れなければいけないし、ある程度我慢しようと思っている。それなのに
- どうしても些細な事で腹が立って喧嘩になってしまう。
- 親の面倒を見ているのに偉そうにされ腹が立つ。
- 未だに過干渉であれこれ言ってくる親をスルーできない。
- 他の姉妹兄弟はちっともわかってくれない。
- 親が自分を蔑ろにする。
- 子供の時からの気の合わなさが今もある。
- 虐待やひどいことをされたことを思い出して未だに腹が立ってしまう。
それが現実。ここで悩んでしまうんですよね。
ここを詳しく聞いていくと、大きく分けてこの二つの気持ちを口にする方が多いんです。
- 親への「苛々」を感じなくなりたい。広い心でスルーしたい。
- 親がちょっとは変わってくれたら、わかってくれたら我慢できるのに。
「理想の親子」に今度こそなれるかもしれないという期待。
- 「親に感謝できる幸せ」
- 「親への恨みを手放して」
- 「親もまた未熟だった」
- 「親なりの不器用な愛情だった」
そんな言葉を聞いたことはありませんか。なんて耳障りの良い言葉でしょう。確かにそのような感情を親に持てたら楽ちんです。そしてそんな関係になれたら幸せでしょうね。
でも待ってください。その為に「もめずにいい関係」になりたいがために
- 親への「苛々」を感じなくなりたい。広い心でスルーしたい。
と思っているわけです。。
親への苛々はあるんですよ。確実にそこに。あなたの心の何かが反応しているから「苛々」するんですよ。あなたの心の中で何かが「嫌だ!!!!!!」とあなたに訴えているんです。それを感じなくなりたいって、どういうことかわかりますか?
感じなくなったら、そもそもあなたはどうできると思います??そう。大事なのは感じなかったら「どうできる」と思っているから「感じなくなりたいのか?」です。
苛々を感じなかったら
- 良い娘でいられる
- 優しくできる。
- 我慢できる。
- 良い関係が築ける。
そんな感覚があるのではないでしょうか。
でもこれって、はっきり言えば「自分自身の気持ちを殺すことで親とよい関係を維持したい」という事ですよ。これってどう思いますか?
では、もう一つのこれはどうでしょう。。
- 親がちょっとは変わってくれたら、わかってくれたら我慢できるのに。
これは要するに「親が変わってくれればよい関係になれるのに」という事です。
手放せないのは「幼少期からの感覚」と「依存」
- 自分自身の心をストップさせて殺して親のいう事を飲み込む。
- 親が自分を理解して変わってくれる。
このどちらかしかない関係。この感覚は苦しいんです。なぜなら自分に対する主導権もこの関係に対する主導権も自分には「全く」ないからです。
これは心理的には「親の支配下で生きている」という状態です。ある意味「親の庇護下で生きたいと願っている。」状態です。
「え??うちは毒親だし庇護されてません!!」と思うかもしれません。でも、幼少期においてはどんな毒親であろうとも一緒に暮らしている場合は特にね「その庇護から抜け出す」事をしたら「生きていけない」わけです。
しんどいのに嫌なのに、望まない形での親の庇護のもとにいる状態。そうしないと生きていけない。親との関係を壊すと自分も死んでしまう。そんな幼少期の感覚。依存するしかなかった頃のその感覚です。
この悩みの本質は、今もこの「幼少期の感覚」が手放せていない状態にあるといえます。
本当の意味での「反抗期」「自立」と「それぞれの人生」
どんな状態でも「幼少期」の子供にとっての命綱は「保護者」ですよね。基本的には「母親」と「父親」です。この両親の価値観を丸のみにして、最初は子供は育っていきます。子供は小さな頃は、自分の母親を「同じ」と思っているという説もある程です。その安心感の中で育っていくんです。
そして成長するにつれ大人になるにつれ「これは違う。」「僕はこう思う」「これは私と違う」「私はこうしたい」と、自分のいうものが出来ていきます。
そして「自分はこうだ!!」と自分を確立させていく過程に、いわゆる「反抗期」というものがあります。ここでアイデンティティを確立させるといわれます。
ですが、
- 毒親だった
- 機能不全家族だった
- 家族仲が悪かった
- 家族と安心安全な関係がなかった
- 貧困、病気などで、親の事を心配していた
そんな状態だと、この「反抗期」というものを子供は通過する事が出来ません。
- 反抗しない良い子ちゃんでいる
- 反抗なんて許されない威圧の中にいる
- 反抗なんてあきらめてる無気力でいる
- 反抗期は反抗しているが自立はできない でいる
という不健全な状態で、この「反抗期」をスルーしてしまうんです。
4.だけ補足すると、一見派手に反抗するのですが「おかあさんわかってよーーーーーー!!こっちみてよ======」という「かまってよ!愛してよ」の反抗的な表現だけで終わっている状態です。「自分はこうしたい」とアイデンティティを模索するところまでいかず、いわば「遅れてきたイヤイヤ期」のような状態で終わっています。(でもないよりは良いんですよ。。)

いずれにしろ、共通することは「自分の人生を自分の責任で自分軸で生きる」ための大事な過程を抜かしてしまっているという事です。
まずは「自分の気持ち」と「自分の人生」の舵をもつ事から。
それもそのはずなんですよね。
- 毒親だった
- 機能不全家族だった
- 家族仲が悪かった
- 家族と安心安全な関係がなかった
- 貧困、病気などで、親の事を心配していた
こんな状態では、子供は自分の成長のために時間を過ごすことはできないんです。安心してるからこそ心から反抗できるし、それでも「自分はここにいていい」「安心して生きていていい」という感覚があるからこそ、「親とは違う自分として」の「アイデンティティ」を見つけていく事が出来るんです。これが出来なかったのはあなたが悪いわけではありません。むしろ、いい子でいたいからこそ自分の事を後回しにしてきたし、今も「いい子、良い娘」になろうとしてしまっている。。
でも
「親ももう齢だし、それなりに親の気持ちもわかるし、もめずに良い関係でいたいんです。」
と、悩んでいる方は気づいていらっしゃる通り「親が悪いんだ」と怒り恨むだけでは「解決」はしないんですよね。だから悩んでいる。(別に恨んでも良いんですけどね。)
大事なのは、自分の中ですっ飛ばしてきた過程を、通過する事です。あ、今から親に「反抗期」してご覧!!!って意味でもないです。(これも別にしてもいいけどね)
- あの頃無視してきた自分の気持ちを受け入れていく
- どんな恐怖で自分を抑えてしまったのか
- どんな悲しみを封印して生きてきたのか
- どんなふうに親に変わって欲しかったのか
- 本当はどんな愛情が欲しかったのか
- そして「自分」はどう生きたいのか
そんな、今まである意味無視して生きてきたあなたの、小さな頃の大事な気持ちをちゃんと見ていく、そして癒していく事で、ちゃんと安心感を育てて、自分を成長させていってあげる事。

そして本当の意味で自分の人生の舵を持つことが大切なんです。親に感謝するとか許すとかの前に、そもそもの「自分」を形作る事。
それからですよ。その時にやっと今までと違う何かが見えるかもしれない。
だってね。自分と親は、別々の生き物です。どんなに愛していてもどんなに嫌っていても、別の人生があります。そこが心から腑に落ちた時に
- 自分自身の心をストップさせて殺して親のいう事を飲み込む。
- 親が自分を理解して変わってくれる。
そもそもその条件って必要でしょうかね。。。どちらかが変わらないといけないこの檻。必要とは限らないから。
*
だから私は、まずはあなたが自分の軸を取り戻す。あなたがあなたの人生を幸せにする。あなたがあなたの気持ちを大切にする。
そんなお手伝いをこれからもしていきたいと思います。
それではまた~~~~。
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