頼りになるあなたは守ってもらったことがありますか?【部下を守れない上司はクソ?】

人間関係
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初夏の大阪からこんにちは。大阪の心理セラピスト、福満です。

通勤電車も混んできた今日この頃ですが、コロナ禍で変わった風景の一つとして、マスク率の高さと並んでレジの前の「ビニールの仕切り」があげられると思います。

これを見て最初、どんな感覚がしましたか?

セラピスト仲間の一人は、最初は「遮られているような寂しい感じ」を感じたと言っていました。私はというとですね。「守られてる感じ(お店の人がw)」がしたんですね。ほっとするだろうなって。ちゃんと気を付けてもらってる感覚とか、少しでも安心の材料になってたらいいなって思いました。薬局の方とか特に大変そうだったから余計そう思ったんでしょうね。私も不安を感じてたし。

こういうのって「投影」の一つです。自分の心の中の「感じ方、見方、捉え方」が出るんですよね。もちろん良いとか悪いとかはないですし、冷静になれば「遮られているわけじゃない」とか、「お互いを守るため」とかね、ちゃんとわかるんですよ。

ここで「このビニール、客に失礼やろう!!!俺はバイキンか!!」とお店で怒鳴ったりするおじさん(いましたね。。)は現実が見えないくらい嫌われてる感覚や自己否定が強いのかもしれませんね。。

さてさて。話がそれそうなので今日の本題。

  • 頼りにされている
  • 後輩はしっかり育ててあげたい守ってあげたい
  • 部下が理不尽な目に合うのは許せない...昔の私みたいに!
  • 部下を守れない上司なんてクソだと思う
  • ↑あんな風になりたくないと反面教師にしている
  • 子供の事を愛情いっぱいで育ててあげたい。…..私みたいな思いはさせたくない

そんなあなたにお届けしますね。

可愛い後輩のためになら戦える?

会社で何年かすると、「先輩」というものになりますよね。部下はできなくても後輩はできる。。そんな時こんな自分に気付くかもしれません。

今まで自分がされてきた、ちょっとしたセクハラ発言。理不尽な指示。ずるい上司。嫌味なお局。。自分はそれなりにかわしてきたけど後輩がされていると、ものすごく腹が立つ!!!!守ってあげたい!

「ちょっとおかしいと思うんですけど!!!!」今まで上司に文句は言わなかったあなたが、上司に反論したり。今まで湧いてこなかったパワーで、「これを機に変な残業やめませんか??」なんて提案もできたり。「こんな風にしたいんです💛」と仕事の夢を語る後輩の力になろうと話を聞いてあげたり前のめりに力を貸したり。

後輩ができるってこういう事ね!!とちょっと嬉しいような。

それってある意味自然な感情でもありますよね。でももし、その事があなたにとって「しんどさ」を伴っているとしたら、、、それってちょっと「要注意」かもしれないんです。

私はあんなクソ上司じゃない。私のような思いはさせたくない。

先輩とは言っても、完璧で、素晴らしい包容力と指導力と権限と力を、いきなり手に入れたわけではないんです。後輩が絶対に理不尽な目に合わないようにもできないし、完璧な指導もできない。もちろん期待に全部こたえられるわけはありませんよね。

そんな事、もちろん頭では思ってもいないのですが、何となく無理をしてしまう。何とか「答えてあげよう」と頑張ってしまう。そんなしんどさはないですか?

それはまるで義務のように。「理想の先輩。理想の上司。」になろうとしてしまう。そんな気持ちをわかりもしない、上司や、お局さんを見ていると、前以上に苛立ちが湧いてくる。

  • 部下の気持ちとか全然わかってないな。
  • 私もこんな上司で嫌な目にあってたの思い出すわ~。
  • 後輩にだけはそんな思いさせたくない。
  • 部下の頑張りが解ってないな!最悪
  • こんな悪環境に部下を置いとける神経が解らない。困ってるのに!

そんな気持ちがパワーとなってまた、頼りになる先輩として頑張ってしまう。なんかしんどいな。。

わかって欲しかったのは誰ですか?

わかるなーって人。いるんじゃないかな。そういう人はこんな言葉も口癖だったりします。「私は良いけど」です。。使用例はこんな感じ。「私はもう良いけどさあ。こんな残業あの子たちにさせられないよ」みたいな。

なんとなく板ばさみのような感覚。実は頼れるあなたは、そろそろしんどくなっていませんか?

実はこれ、最初に話した「投影」のお話しでもあります。後輩の中に、あの日の自分を見ているんです。

  • 困ってて助けてほしかった
  • しんどくて苦しかった
  • 頑張っているのをわかって欲しかった
  • 言わなくてもわかって欲しかった

この気持ちをずっと抱えているのは実は自分なんです。。。しんどかったのは自分。だけどそれを押し殺してがんばってきた人は、この感覚をずっと抱えて、それを後輩や部下に映し出してしまいます。そして、後輩や部下を助けることで「自分のあの日の気持ち」を助けようとしているんです。いえ、あの日だけではなく、「今の気持ち」も。

これってすごくしんどいんですけど。でも、実はどこか気持ちよいんですよね。美談にもなりやすいです。後輩や部下に頼りにされると、自分の存在意義や、価値。慕われている感覚。良いことしてる感覚。リーダーシップとれてる感覚。どんどん湧いてきます。だからしんどくてもやめられない。そしてどんどん加速していってしまいます。

……..やっぱりこれかなり「要注意」なんです。

恨みと悲しみ。「見返してやる」という原動力。

だってこのパワーの出どころは

自分の怒り。悲しみ。ああはなるものかという、反発心です。

これを原動力にした、がんばり。リーダーシップ。頼りになるあなた。。これを続けていると、ずっと心の中には、「怒り」「悲しみ」が、再生産されていきます。スタートであるあなたの「わかって欲しかった」という気持ちはずっとずっと閉じ込められて大きくなっていくんです。そしてしんどいのにやめられず、ずっと頑張ってしまいます。

これを繰り返しているとあなたの中で少しづつ、守ってあげているはずの部下や後輩にも

  • しんどいのにこんなにしてあげているのに。
  • ちょっとは気づいてる?
  • 私はしてもらえなかったのよ!
  • こんなにしているんだから答えてよ!

という気持ちが湧いてこないでしょうか?「怒り」「悲しみ」「わかってくれない」の再生産です。

確かにそんなあなたを「頼りにして」「慕って」いるかもしれない。感謝もしているかもしれません。でも、、、そもそもこれはあなたが勝手に(自分を投影して)やっている事なんです。。部下や後輩からすれば 「別にそんな自分を犠牲にしてくれなんて頼んでないですよ。」って状態です。

そんな 部下や後輩を見た時にあなたは、

  • 頑張っているのをわかって欲しかった
  • 言わなくてもわかって欲しかった
  • 裏切られた!!こんなにしてあげたのに

そんな「怒り」や「悲しみ」を強化して抱えてしまうのではないでしょうか。

これからどんな感覚で生きていきたいですか?

怒りや悲しみを、原動力にしてしまう。自分と同じ思いはさせないと、誰かを守ろうとしてしまう。自分の感覚は押し殺してしまう。頑張ってしまう。それにはちゃんと「そうしてしまう理由」があります。

これは、身に付けた心の守り方、エネルギーの出し方「生き方」の癖です。この、どこか孤独で、悲しい、「頼れるあなた」という生き方に、もう疲れを感じていたり、無理を感じていませんか。この生き方を見直したいと感じているとしたら。

あなたがあなた自身を守る事をスタートする必要があります。投影した「誰か」を助けるのではなく、「あなた自身」を助ける事を始めましょう。怒りや悲しみを押し殺して原動力にするんじゃなくて、きちんと消化していく事。その為にまずは自分の「守って欲しい、わかって欲しい」という気持ちを気づいて受け入れていく事が大切です。

あなたが1番助けてほしかった、わかって欲しかった、守って欲しかった、それが言えなかったのは、誰にですか?叶わないとあきらめたのはいつですか?

そこから見ていく事が解決への一番の近道です。

頼れるあなたは素敵です!!!!!

でもそれと引き換えの「孤独感」や「怒り」「寂しさ」をずっと抱えて生きるのはしんどいんじゃないかなと私は思うのです。・・・・まあ、経験者なのでね。

それでは今日はおしまい。

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