傷ついて頑張っていた幼少期の自分を笑い飛ばしてはいけない

不安
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あの頃の自分、笑っちゃう。
大変だったわ、親が毒親で。と昔を思う。
あーーーーあんなことに悩んでいたのか。と思うと笑えちゃうな。大したことない。
親なんてほっとけばよかったんだ。バカバカしい、笑。

毒親育ちの人
機能不全家族で育った人
、、しんどい、辛い幼少期を抱えているあなたは

そんな状態になりたいな、と思ったことはありませんか。
そういう人は多いと思います。

だから一時、
「大丈夫と思えば大丈夫」
「問題は自分が問題だと思うから問題なんだよ」

みたいな、

「感じなければ大丈夫」説が流行ったり流行らなかったりしたんだと思いますが、、。
私自身が実はそういう風に「笑い飛ばせる」そんなのに憧れてた部分もあります。
そして、そんな風にして生きてきた部分もあります。

それくらい人は「大丈夫」になりたいんです。

でも今日はその落とし穴が結構深いって話をしていきますね。

笑い飛ばすのではなく、心から笑える人生にするために。

必死で頑張っている自分を笑われたらどうですか

親の心のお世話を幼少期にしてきた人は多いと思います。
実際に親の面倒を見てきた人もいます。
親に人生を奪われるほどの過干渉を受けていた人も。

今こんなセリフを言っていませんか?

・どんだけ一生懸命やっても親って変わらないのに頑張ってた。
・わかってほしくていろいろ言ってた。
・親を助けたくて必死で頑張ってた
・誉められたくて良い子していたな。
・兄弟より自分を見てほしくて頑張っていた。


そして最終的に、
例えばこんな風に、笑い話にしてませんか??

あーーーー

バカだったなーーーー。笑。


みたいな。

これ、無意識に「笑い飛ばしている」状態です。

今はもう、そんな事していない。
今はもう、あの頃の自分じゃない。
今はもう、大丈夫!!!


そんな自分を演出していませんか?

ちょっと待って。
幼い頃のあなたにとって、それは笑い事ではなかったんです。

生きる為に
見てもらう為に

必死でやってきたその行為を
ばかみたいだと
必要ないわと
笑われたらどんな気持ちでしょうか。

・傷つきますよね。
・惨めになりますよね。

あの頃の心の傷を癒すというプロセスを無視して
この「笑い飛ばす」を選んでしまうと

自分の中の「幼い自分」をますます傷つけてしまうんです。

やっていませんか?

実はそれは諦めと見下しの笑い

自分の内側。

・自分の中の幼少期の恐怖
・幼少期の孤独
・本当はお母さんが好きだったこと
・本当はお父さんが好きだったこと
・本当は嫌だったこと
・がんばって手に入れたかったもの
・本当の欲求


そういったものに目を向けず
向き合わず

・親なんて関係ない
・毒親だったんだ!
・頑張る必要なんてなかった
・あの頃の私バカだったなーーー


そうやって笑いとばす。
それは、ある意味、嘲りの笑いです。
自分自身を見下した、諦めの笑いです。


・お前の欲しかったものは頑張っても手に入らないんだよ。
・頑張っても無意味なんだよ。
・いつまでも泣かず諦めろ!
・求めるな!


自分をそうやって押さえつけていませんか?

必要なのは「小さな自分」を受け容れる事

大人になって、ある程度自立できていて

自分が幼少期に
両親の愛情を、愛着を、受け取れていなかったなと感じたり
毒親育ちだと気付いて時て、、

・本当は愛されたかった
・辛かった
・両親が大好きだった
・見てほしかっ


これを感じるのはとても嫌なんですね。
だから一足飛びに

・親なんて関係ない
・毒親だったんだ!
・頑張る必要なんてなかった
・あの頃の私バカだったなーーー

そうやって、「もう大丈夫」な自分を演出してしまうんです。

でも本当の回復に必要なのは

自分と向き合い、自分を癒すこと。

・本当は愛されたかった
・辛かった
・両親が大好きだった
・見てほしかった


そのために頑張った。
そして生きていくために頑張った。

そんな自分の内側の「小さな自分」を、受け止めて癒していくことなんです。
この「小さな自分」に「ばかだねーーーー。」「諦めろよーーー。」という事は
「小さな自分」を無視する事。

これでは本当の回復へは逆効果になってしまいます。

きっと私はこの葬儀を仕切っていただろうな

さて私の話ですが。

先日、祖母の葬儀や、、、法事などがありまして。
父が喪主です。

で、、、私からすると
「ええ!!!何でそんな無計画なの。決めてないの!」
「え!そこはちゃんとしなきゃ」
みたいな感じだったんですよ。。

母は母で、、
「ねえ、多岐ちゃん、どうしよう」みたいな感じで。。

でももう私も、一緒に暮らしているわけでもなく
できるお手伝いはするけど、仕切れることではないわけですよ。。


だから、口は出さず、そっと見ておりました。
そしたらですね。。

まあ、滞りなく、、、ではないですがw
無事に終わったわけです。

そこで思いました。
まだ、高校生、、まだ中学生、、小学生でも。

その頃の私なら、
必死で調べて、何をどうするべきか、
お父さんこれできてる?
お母さんこれ大丈夫?

ってやっていただろうなって。

しかも、両親が機嫌悪くならないように
プライドが傷つかないように
細心の注意を払いながら。


ちゃんとしなきゃいけない
お父さんが恥をかかないように
お母さんが困らないように

そんな風にずっと頑張っていたな。

そう思って、、、
、、、実は、、笑いました。

これは、、、無理だよねーーーーって。

小さな自分と統合して笑おう

私自身もずっと笑い飛ばしてきました。

ある意味「もう大丈夫!!!!!」と生きていたんですね。
「愛なんていらねーーや!」みたいな。。

そして、心理学に出会い、リトリーブセラピーに出会い、自分の本当の欲求や寂しさ、、、傷つき。
一つづつ癒していきました。


それがなかったらね。
今回も、笑いながら
「仕方ないわよね!!!!!もう!!!!」とこの葬儀を仕切ろうとしていたと思いますよ。

もしくは
「もう知らない!私の仕事じゃないもん。ああ昔の私バカだったわ!!!」
とどこか力が入った感覚で言っていたかもしれません。

今回は、ちょっと初めての感覚でした。

ああーーー私本当に頑張ってたね。
できるわけない事を頑張ってね。
わらっちゃうくらい、無理だよね。


小さな自分と一緒に、
ねぎらいつつ
笑いつつ
乾杯!

みたいな感覚です。

********

毒親育ち、機能不全家族育ちにとって
親を諦めなくてはいけないのは事実です。
いつまでも執着していては人生が動きません。

愛してくれない
安心をくれない
利用してくる


そんな親の事は、諦めて、もう大丈夫だしあんな人たちに惑わされないぜって
心から笑う日はきます。

でもそれは、笑えないで必死で頑張っている「内側の小さい自分」を癒した後にくるものです。

頑張って傷ついたままの「小さな自分」を笑い飛ばしていませんか?
その子を置いけぼりにしてはダメ。

小さな自分を助けて
小さな自分を受け容れて
小さな自分を癒して

そして一緒に笑うんです。

それができるのは、あなただけだから。


笑い飛ばすのではなく、心から笑える人生にするために。

それではまた。

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