私もかつてそう思ったこともあります。もしかしたら、あなたはいつか自分の娘にそう伝える日が来るかもしれません。
愛されていない不安
愛の証拠が欲しい時
人はこの不安を「愛されることで埋めよう」と思うんですよね。「愛されたい!」「愛されて安心したい!」という思い。
そうすると行動が「私がこうしたい」という自分の気持ちや意志ではなくなくて「愛されるためにはこうすればよいのかな」という「相手の気持ち」が軸となってしまいます。
しかも「相手の気持ち」は「想像」でしかないので、本当にはわからないですよね。不安が大きいと聞けもしない。。
なので「愛されることで不安を埋めよう」とすればするほど「不安」が増す。
この「不安」を手っ取り早く埋めるのってなんだと思いますか? 「自分を愛してないかもしれない」不安を、とりあえず感じなくて済む状態って、、
- 頼りにされる状態
- 自分なしでは相手が生きていけない状態
ではないでしょうか。これって好きな相手が自分に依存していて欲しいという隠された願望です。そしてこの関係性がまさに「共依存」という状態なのです。
その「関係性」に依存する「関係」
共依存とは、自分と特定の相手が、その関係性に依存する事。
そしてその関係性は
- 依存する側
- 依存されることに自分の存在意義を見出す側
という関係です。
例としては、まさにこの「共依存」の語源となった
- アルコール依存症の夫とそれを支える妻………をはじめとして
- 働かないダメ男とそれを支える女性
- DV夫と離れられない、(私がいてあげなければと思ってしまう)女性
- 引きこもる子供と、それを支え続ける親
などがあげられます。
この関係性は「しんどい」「つらい」んですが、「 好きな相手が自分に依存していて欲しい」という隠れた願望を満たすことができるんですね。愛される側でいたい!人が「愛への不安」を感じなくて済むんです。
つまり、支える側がこの関係を作り出し維持してしまうんです。
「共依存」は連鎖しやすいのはなぜ?
「愛されることで不安を埋めたい」この感覚を最初に持つ理由はいくつかありますが、例えば親が「同じような感覚を持っていた場合です。
親がそのように「愛情に不安」を持った状態で「愛されることで不安を埋めたい」が強い場合、その矛先は子供にも向けられやすいんです。
- この子はお空から私を選んできてくれた
- 娘だけが私の気持ちを分かってくれる
- 娘はだれよりも私の味方
- ああ、これで一人じゃない
そんな眼差しを子供に向けてしまいがちです。
お母さんは、あなたを愛しているからとても幸せよ …ではなくお母さんは、あなたに愛されているからとても幸せよ 、私を愛しているわよね?? と親が子供に言ってる状態。
「沢山愛情を受けて安心感をもらう」そんな大切な幼少期に、「子供が親に過剰に愛を求められている」状態です。そして子供は一生懸命、親の期待に応えようと頑張ります。
「幼少期に愛情や安心感を受け取る事」ができないので「安心感」が育ちにくく、「愛情への不安」を抱えやすいんです。そして親と同じ様に「愛情への不安→それを埋める」というパターンを持つことになるんですね。
これが共依存の連鎖の仕組みのひとつです。
スタートは「どんな関係を作りたいか」
自分が「共依存」の関係にあるかもしれない。依存してくる相手を振りほどけない、支えてしまう。。。そんな風に感じたとしたら。
「この関係がいいか悪いか」「別れるか別れないか」「見捨てるか見捨てないか」を考える前に、思い浮かべてください。
本当はその人とどんな関係を作りたいですか? それをイメージしてみてくださいね。
そして「自分の愛情への不安」の問題がどこから来るのか?ここに向き合っていく事が近道です。
あなたにも私にも、 人を信じる力も、 愛を与えたり受け取る力があります。それは「依存」とは全く違うもの。それを取り戻していく事が必要です。
今日はこれでおしまい。
それではまた。
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