こんにちは。大阪のリトリーブサイコセラピーの福満です。早速悩みが解決しない理由その2.ですね。その1は人の悩みを解決しようとしている場合。でしたね。
今回は「それを愛情と結びつけている場合」です。
「見捨てろって事?「別れろって事?「他人に迷惑をかけろって事?
- 私が面倒見ないとあの人がダメになるから仕方なくやっているの。
- 私が支えないとよそ様に迷惑をかけるから仕方いでしょう!!
- 頼ってくるから、、好きだから何とか助けてあげたい
- あの人も反省しているから、今度はきっと立ち直ってくれる
そんな感覚で、誰かを支えている人もいるのではないでしょうか。
典型的なのは、例えば借金を繰り返す夫とそれを支える妻。
自分が助けなかったら、さらに借金を重ねたり、知人や友人にまで迷惑をかける。だから自分が何とかするという繰り返し。「もうしないから」と言うから許してしまう、その繰り返し、、、。
いつもいつも苦しいんだけど、「好きだから」「家族だから」この悩みは終わらない。。
借金は夫の問題なので相手の問題と自分の問題を分けるのが問題解決の基本なのですが、
別れろって事ですか?見捨てろって事ですか?ほかの人に迷惑をかけろって事ですか?…そんなの望む解決とは違います。。
という感覚になってしまって、結局解決しない。「相手の問題」と切り離せないんですよね。 「好きだから」「家族だから」この悩みは終わらない。。
ああ、あの人が今度こそ変わってくれたらいいのに。。
そう思いながら、苦しい思いをするという経験、、、。これを繰り返していたり、長く抱えているとしたら、、、。これこそ「共依存」の代表的なパターンです。
そして、残念なことに、「ああ、、あの人が変わってくれたらいいのに、、」と思いながら、同じ様に支え続けている限り、この問題は解決しない、、または繰り返されます。
相性ピッタリ?需要と供給はあっている?でも、、
卵が先か鶏が先か、、、、、。
「借金を繰り返すダメな夫じゃなくなって欲しい。。」それがおそらくあなたの望む解決だと思います。でもさ。。。借金を繰り返してダメな夫のままでいられるのは、それを支えてくれる「支え手」がいるからです。そう、あなた、ですよね。では一度、支えるのをやめてみてはいかがでしょうか。夫は自分でしっかり立つのではないですか?
いや、だから、それができないから支えているんです。向こうがしっかりしてくれたら支えるのをやめられるんですけど?あなた聞いてます??
そう、感じますよね。
。。。。だとすれば、
これ、うまく行っちゃってるんです。あなたからは「支えるのをやめない」のだから、相手は「もたれるのをやめる必要はない」んです。この関係が終わるのは、「あなた支えきれなくなった時」または、「夫が他の支えを見つけた時」です。まあ、愛情はあるかもしれませんけど、これは利用の関係です。相手が疲弊してもそれにもたれかかっている。疲れるのはもたれかかられている方です。
卵が先か鶏が先か、、、、、。
そんなのは知りません(きっぱり)。ただ、需要と供給があっている以上、このままでは解決なんてしない。そして解決のカギを握っているのは「困っている方」つまり「あなた」ということです。
あなたが「心から解決したい」と思わないと解決には向かいません。
「助けてくれよ」を振りほどく罪悪感と、答える快感
さて、利用、と言いましたが。。
実はこの関係は「利用しあってる関係」です。支えているその手を引っ込めてしまうとあなたは何を感じそうですか?そして2人の関係はどうなりそうな気がしますか?
- 自分がひどい事をした気分になる
- 見捨てる気分になる
- そうしたら相手に去られてしまう
- 他の女にとられてしまう
- 彼に尽くしてきた分幸せにしてもらう権利がある
そんな、「恐怖」と「苛立ち」を感じませんか?そして罪悪感を。。そして「支える」事をやめなければそれを感じなくて済むばかりか、
- してあげている役に立っている充実感
- 責任感
- 相手がもたれてくれている安心感
それも感じるかもしれません。
だって、「もたれられて支える」って想像してください。これ「触れ合う」って事だもん。これを失うのが怖いのはある意味当たり前です。あなたはあなたで「相手を支える」ことで自分が安心できる。そうやってお互いが利用しあって損ないあってしまう関係性が「共依存」です。
でも、、、この「共依存」の「もたれられて支えあう」関係で、ずっとしんどかったのも、、自分を損なってきたのも事実ですよね。
気づいたら認めることで前に進めます
この感覚に気付いたら、「嫌そんなはずは!!」と打ち消さないことが肝心です。別に気づいたからって、別れなくてはいけないわけではないんです。
依存ってね。「否認の病」とも呼ばれているんですよね。なかなか、自分がそうだと認められません。それが解決を困難にしています。だから、もしこれに気付いたら解決への大きなチャンスです。
いきなり「支えるのをやめる!!!やってみよう!!ほら、そしたらうまくいった!!」みたいなチャレンジを私は勧めません。だってそんなの出来たら、とっくにこんなしんどい関係、あなたは卒業できているはずです。
まずは、「支えるのをやめたら、一人ぼっちになってしまう。見捨てられる。」その恐怖と怒りの根底を整理し、向き合っていく事か始めるのが一番近道だとおもいます。
先ほども言ったことなのですがこの関係を解決するのは「気づいた」「支えている」あなたの側です。
「もたれられて支える」以外にも本当は、一杯ふれあい方あると思うんですよ。ほら、手をつなぐ、とか、ね。
それでは今日はここまでです。読んでいただいてありがとうございました。
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