こんにちは。
心理セラピストの福満多岐子です。
今日は、「家庭内いじめ」についてお話しします。
これは多くのクライアントさんが「悩み」として口にするものではなく、今の生きづらさを一緒に掘り下げていくうちに、根本に横たわっていたこととして出てくるテーマです。
✨ そして多くの人が、こう言います。
「そんな風に見られてたなんて思いもしませんでした」
「家族にいじめられてたなんて、思いたくなかった」
でも、見えない“あの頃の家庭内いじめ”“優しい虐待”は、あなたの心を今も締めつけているかもしれません。
✅家庭内いじめとは?
家庭内いじめとは、家庭という閉鎖的な空間の中で、特定の誰かに対して
- 精神的なコントロール
- 無視・仲間外れ
- 暴言や皮肉
- 比較・否定・羞恥
- 愛情やリソースの差別的な分配
などが、長期間・繰り返し行われることを指します。
たとえば、こんな家庭ではありませんでしたか?
- 「お姉ちゃんはできるのに、なんであんたは…」
- 「そんなこと言うの、お前だけだよ。変な子」
- 「あんたは母親似だからダメなのよ」
- 「進学?お兄ちゃんに金がかかるんだから、あんたは我慢しなさい」
一見すると“しつけ”や“教育”のように聞こえる言葉も、
その裏にある意図が「コントロール」や「憂さ晴らし」なら、
それは立派な“いじめ”です。機能不全家族の中では珍しい事ではありません。
そしてこれらは親の劣等感や不満など未処理な感情から来るものです。
💥体験談①:比べられ続けたA子さんのケース
A子さん(30代女性)は、幼い頃から姉と比較され続けてきました。
「姉は美人で成績優秀。でも私は“ポチャっとしてるね”“男の子みたいな子ね”そこが可愛いけどねーと祖母にも母にも言われてきました」
妹という立場で、姉を立てていれば丸く収まる。笑っていれば済む。
「酷いよー」とおどけていればそれで済む。
でもその“いい子の仮面”の裏で、A子さんは誰にも言えない怒りと寂しさを抱え、
今も恋愛や人間関係で「どうせ私は選ばれない」と感じてしまっていたのです。
今まで誰にも言えなかったし、自分でもよくわからなかった、、とA子さんは涙していました。
「安心して人とつながる力を取り戻したい」方へ」
必要なステップを、セミナーでお伝えしています。
❌いじめる側の「防衛」と「都合」
家庭内いじめをする側──それは親であることが多いのですが、彼らもまた「自分の感情を処理できない」まま、子どもにぶつけてしまっています。
たとえば:
- 配偶者に対する怒り → 子どもに向ける(置き換え)
- 劣等感 → 子どもを見下すことで優越感(補償)
- 自分が標的にならないために、誰かをいけにえに(転嫁)
■家族のなかで「ターゲット」が作られることで、残りの家族が一時的な“安心”を得るというねじれた構造が生まれます。
💔体験談②:仲間はずれにされ続けたBさん
Bさん(40代男性)は、家族の中でいつも“部外者”のように扱われてきました。
- 食事のときだけ別部屋にされる
- 自分の話だけ、誰もリアクションをしない
- 「お前みたいな子、うちにはいらないよ」と父から言われる
「それが当たり前だったので、“自分がおかしい”と思っていた」
でも社会に出て、上司や仲間からの無視や軽視に敏感に反応してしまい、転職を繰り返すように。
大人になってからも、「あの時の自分」がずっと心に住みついているのです。

🧠なぜ「家庭内いじめ」に気づけないの?
子どもにとって、親は「生きるための唯一の味方」です。
だからこそ──
- 怖くても「愛されているんだ」と思いこもうとします
- 傷ついても「自分が悪いんだ」と内側に向けます
- 理不尽でも「家族だから仕方ない」と納得しようとします
でも、それって本当に“愛”でしたか?
あなたの心は、本当に安心していたのでしょうか?
▼「親の言うことは絶対だった」──そんなあなたには、共依存と境界線の記事もおすすめです。
🛠【解決へ】どうすれば癒していける?
癒しの第一歩は、「あれはいじめだった」と認める勇気です。
最初は怖くて、罪悪感も出てくるかもしれません。
でも、誰かにひどいことをされた自分の心を、 自分で無視し続ける方がずっと残酷です。
・辛かったね。
・しんどかったね
そんなふうに、自分の小さな心に声をかけてあげることが、癒しのはじまりです。
・過去を変えることはできません。
でも、今のあなたは「あれはつらかった」と自分の心に寄り添うことはできるんです。
そしてこのプロセスは一人で頑張る必要はありません。
🕯️セラピーに来られる方の多くが、
「こんなこと言っていいのかわからない」
「今さら誰かに話しても仕方ない」と言います。
でも、それを“言葉にする”ことが回復の第一歩なんです。
🔄家庭内いじめは連鎖する
あなたがもし親になっていたとしたら──
「自分がされてきたこと」と無意識に同じことをしてしまうかもしれません。
- 上の子に厳しくしてしまう
- 気づけば、特定の子だけ冷たくしてしまう
でもあなたは、「その連鎖を止めたい」と思っている人です。
それができる人です。
🌱家庭内いじめの後遺症は解決できます
家庭内いじめは、どこまでも見えにくく、長く尾を引くものです。
でも、あなたが「もうここで終わりにしたい」と願ったとき、
それは止めることができます。
あなたは
👉いじめられる存在でも
👉誰かを犠牲にしないと安心できない存在でも、ありません。
あなたは
🌸人と安心してつながる力を
🌸幸せになる価値を
ちゃんと、持っています。
どうかそれを忘れないでください。
それではまた。
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