こんにちは。心理セラピスト福満多岐子です。
今日は
辞めていく人
1人でいる人
可哀想に見える人に
心が引っ張られる心理についてお話しします。
例えば、、、
職場で、誰かが退職するとき。
空気が少しだけ変わる瞬間がありますよね。
「あの人やめるんだって」って話が回ったり、ミーティングの最後に「実は今月で退職することになりました」と告げられたり。
送別会の話が出始めたり、引き継ぎの資料が回ってきたり。
そんな時、、
周囲の人は
「そうなんだ」
「次の職場でも頑張ってね」
と比較的さっぱり受け止めている。
もちろん寂しさはあるけれど、どこか現実的に整理された空気感です。
でもその中で、なぜか自分だけ強く気持ちが揺れてしまうことがあります。
「本当は辛かったんじゃないかな」
「もっと理解されていれば違ったかもしれない!」
「誰かが守ってあげられなかったの?」
「このさっぱりした空気は冷たくない?」
そんなことを考えてしまう。
そして残る側の人や上司が冷たく見えてしまったり、辞める人の気持ちを代わりに説明したくなったりする。
本当はそこまで背負う必要はないのに、なぜか心が辞めていく人の側に引っ張られてしまう。
もしこうした感覚に覚えがあるなら、それは単なる優しさや共感力ではなく、過去の体験と結びついた反応かもしれません。
「外れる側」の感覚を持っている人
幼少期に
・家族の中で理解されにくかった
・一人だけ責められることが多かった
・どこか居場所がないように感じていた
そんな経験がある人は、心の中に「外れる側の感覚」や「疎外感」を持ちやすくなります。
それは大人になっても消えるわけではありません。
だから、誰かが組織から離れる場面を見ると、その人がどこか「過去の自分」と重なって見えることがあります。無意識の領域で。
すると心の中で
去る人=弱い側、被害者
残る人=強い側、加害者
という構図が出来上がってしまう。
だから「去り行く人に心を寄せてしまう」ということが起こるのです。
時には境界線を越えてまで寄り添ってしまうんです。
「庇いたい」という気持ちの奥にあるもの
このとき多くの人が感じるのが
「守ってあげたい」
「庇ってあげたい」
という気持ちです。
・誤解を解いてあげたい
・孤立させたくない
・間に入って橋渡しをしたい
こうした行動の奥には、過去の自分を救いたい気持ちが動いていることがあります。
そして、、誰かが去っていく事にとてつもない寂しさを抱えているという事です。
人は、過去に果たせなかった役割を別の場面でもう一度やり直そうとしたり、
過去に欲しかったけれど手に入らなかったものを、今度こそ手に入れようとするんです。
つまりあなたの過去に、さみしさ、孤独感、疎外感、が眠っているという事です。
去り行く人に心を寄せる感覚を放置してしまうと起こること
「去り行く人に心を寄せる」その感覚のままに行動してしまうと、
無意識のうちに
・辞めていく人
・1人でいる人
・可哀想に見える人
を「守る役割」に居続けてしまうことがあります。
本当は自分の問題ではない場面でも心が大きく揺れたり、 必要以上に相手の人生を背負ったり深入りしてしまう。
そして時には、残る人や組織に対して無意識の敵意を持ってしまうこともあります。
これはあなたの人生を大きく損ねる事になりがちです。

「被害者の立場」に弱くなってしまう
さらにもう一つ起こりやすいことがあります。
それは「被害者っぽい立場」に弱くなってしまうことです。
被害を受けているように見える人。
かわいそうに見える人。
良い人そうに見える人。
そういう人に強く共感してしまい「守らなければ」と思い、公平性を見失って境界線を越えて深く関わってしまう。
誰かを助けること自体は悪いことではありません。
でも人間関係の中では、誰かだけが完全な被害者であるという見方を固定してしまうことは
危険もあります。
泣いている人が必ずしも弱いとは限らない。
声の大きい正しさが、本当の正しさとは限らない。
一見すると弱い立場に見えても、そのポジションは時に
周囲に罪悪感を生み
人を動かし
関係を縛る力を持つことがあります。
つまり
「被害者のポジション」そのものが
人間関係をコントロールする力になることもあるのです。
そして実は、こうした場面では
もう一つの役割が生まれやすくなります。
それが「助けようとする人」です。

人間関係に生まれる「三角形」
こうした状況では、知らないうちに三つの役割が生まれます。
被害者のように見える人
加害者のように見える人
救おうとする人
この三つで作られる関係は、心理学では「ドラマ三角形」と呼ばれることがあります。
この構造の中に入ると、本来は当事者ではない人まで深く巻き込まれてしまいます。
そして「助ける人」はいつの間にか感情的に疲れたり傷ついたりしていくのです。
そう、「助ける人」になりがちなのは、「去り行く人に心を寄せる」その癖のあるあなたなのです。
本当に必要なこと
辞めていく人に共感してしまうこと自体は決して悪いことではありません。
でも本当に必要な解決は
誰かを救うことではなく自分を救う事。
自分がその場にいていいと認めること。
これがまず一番大切なんです。
そのために過去の
・被害者だった自分
・わかってもらえなかった自分
・去られて寂しかった感覚
・孤独感
・怒りや悲しみ
そんな自分を癒していく事が大事なんです。
そこが解決すると
辞めていく人を、去る人を、可哀想な誰かをーー
無理に救おうとはしなくなります。
誰かの人生に巻き込まれず、その人の人生をその人に返すことができるようになります。
そして同時に
自分の居場所にも落ち着いて立てるようになっていきます。
そう。あなたが自分の居場所に安心して、自分の人生にできるようになるという事です。
それではまた。
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