息子は小さな恋人?息子にきゅんとさせられたい、はヤバい!

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こんにちは。大阪のリトリーブサイコセラピー、心理セラピストの福満です。

さてちょっと話題になっておりました。ホテルプラン「ママと息子の初めてのお泊りデートプラン。」

プラン自体も見直しになったほど、話題になっていたのでちょっと調べてみました。

・親離れしてしまう前に息子とべったりしたい。せっかくならママもゆっくりしたい。そんな意見を参考に、、、。
4歳から6歳の息子がママのために紅茶の茶葉を選んでくれたり、アップルパイ作ってくれたり、ホテルのスタッフさんが色々と「ママをキュンとさせるeスコート方法をレクチャー」してくれるプラン。ディナーの時は椅子を引いてくれたりお月見しながらブランケットかけてくれたり。。
サプライズのメッセージカードがあったり。。
というプランの様です。

ママに内緒でホテルのスタッフさんと計画したりする、そこにも逞しさや成長がみられたり、色々「ママがきゅん♥」とするポイントがあるようです。

確かに、そういう姿って可愛いだろうなと子供がいない私も思います。
それを素敵なリゾートホテルで味わうんだもん。ちょっと調べただけでも「キュンです♥」ていう過去の利用者の方の感想ブログがちょこちょこ出てきましたよ。

炎上ポイントは
・子供をペットにしてる。利用してる。
・お泊りデートという名前
、、
宣伝文句が、、
・ママのストレス解消に「息子からのキュン♥」は違うんじゃないか
・パパと娘の、、だったら批判されるのに、、


などなどです。

「デート」なんて、別に「今日は〇〇とデート」とか、カップルじゃなくても使うし、反対する人は考えすぎ!!って意見もあります。

私もこのプランについて「ホテルをやたら攻撃する」のは、意味不明だなーと思います。
たまには息子と2人の時間を持ちたいとか、ゆっくりしたいとか。色々な理由で申し込んだ人を責める必要もないと思います。

だがしかし。やはり
「でもなーーー。」と思うポイントもあります。一番は「これ、ママが申し込むんだよね。。。?」って事。

お父さんに「お父さんをキュン♥と萌えさせるプラン」に申し込まれたら嬉しくなくない?。

息子にキュンとさせてもらうプランをママが申し込む。
息子にエスコートして欲しいプランをママが申し込む。


ママをキュンとさせたり
ママをエスコートするのってパパの仕事でしょう。。

だから、パパのその姿を見て「僕もやってみたい!」とかなら、わかるんだけど。。
ママが自分をきゅんとさせてくれるプランに申し込む。
私はちょっと違和感かな。二分の一成人式とかと同じ様な違和感ですね。

皆さんはどう思いますか?

さて今回はこの問題で思い出したテーマ。
「夫婦の代わりをする子供」について書いていきますね。

・息子が旦那のかわりの母。娘が妻のかわりの父。

実は夫不在の家庭において、これ多いんです。
例えば夫(父)が、
・仕事が忙しい。
・実家の事ばかり気にしている。
・不倫している。
・家庭に興味がない。
・妻ときちんと向き合わない。
・夫として、父としての役割を果たせない。
・夫婦としてのパ―トナーシップが築けない。


そんな家庭において、妻であり「母」は、しばしば孤独になります。
そしていつの間にか、息子に自分の「孤独」を埋めさせていきます。

本来、夫との関係で満たしていく部分。
それは性的な意味とは限りません。
・安心感。
・夫婦の絆。
・愛情。
・会話。
・協力関係。
・頼りたい気持ち。


それらが息子に向いていきます。
夫にそれらを求める事は、時に勇気や労力が必要なんですよね。
妻も向き合う必要があるからです。

だから、息子に行くんです。
基本的に子供は、親に喜んで欲しいし、対等ではありません。
親から喜ばせろ、、!!!というメッセージを受け取ったら、それを頑張るしかありません。

だから、、、、

「息子に求める方が簡単で、楽」なんです。。

そして恐ろしい事にこの場合、夫もその方が都合がいい。
息子が妻の機嫌を取っていてくれれば、自分は向き合わなくていいからです。
そうやって、父である夫が不在の中で母と息子がどっぷりと共依存関係になっていく事は多いんです。

こうなっていくと、息子自体も、「母を守るナイト」という役割に自分の価値を見出していってしまいます。
「父を憎んだり」「父を見下す」という状態になる事が多いです。

逆も同じですね。

妻に満たされないものを娘に。
これも性的な事だけではありません。

また、妻や夫のかわりに、息子や娘が受け止めるものは溺愛や期待だけではありません。

・妻や夫に言えない不平不満をぶつける。
・妻や夫への怒りを子供へ暴力でぶつける。

そのようなパターンもとても多いんです。

溺愛にしろ、怒りや憎しみにしろ、本来は夫婦で向き合うものです。
それを

受け取ってくれない夫のかわりに
受け取ってくれない妻のかわりに

子供にぶつける、という構図は何も変わりません。

子供は「子供」の役割以外できない

この状態は

母→息子
父→娘

がわかりやすいですが、勿論

母→娘
父→息子

でも起こっている事なんです。

本来家族には、それぞれの役割があります。

それは、母はご飯作るとか、父は金稼ぐとか、いやそれは差別だ、、
、、、、、、とかではなく(そんなんはどっちでも良い)

母親が母親であり
父親が父親だという、当たり前の事です。
夫婦がパートナーであり、
子供はその中で育まれるもの。


その中で、子供が親をたすけたりも勿論あっていい。
でもそれは、役割逆転、役割チェンジではないんです。

子供は幼少期に親のお世話をしないんですよ。通常は。
このバランスが大きく崩れた時、子供は本来とは別の「本来担うことなどできない役割」を背負わされます。
それが

親の夫役
親の妻役
親の面倒を見る役
親の感情のお世話をする役
親の慰め役
親のサンドバック
親の親役

そう。子供が親の願いをかなえよう、欲求をかなえようと、出来ない役目を背負ってしまいます。

子供は、一人では生きていけません。
親に見捨てられることは死ぬことです。

そして、親が不安そうにしていると子供はもっと不安です。
だからさらに親のその要望に何とか応えようとします。
でも、この役割は重すぎるし、絶対に無理なんですよ。
だって、子供は子供だからです。

どんなに賢くしっかりしていても、夫役や妻役、親役なんてできないんです。。

だからこの役を背負わされた子供は、

・大きなプレッシャー
・大きな不安
・自分自身ではなく他の役割をしないといけない。自分を押さえて頑張らないといけない。
・他の役割を押し付けられる悲しみと怒り。
・自分自身をありのままで生きられない悲しみと怒り。
・出来ない事を常に求められ続ける苦しさ。
・自分は(自分を押し殺して役割を担っていれば)人を喜ばせられる、居場所が貰える、という悲しい自負。

そんな感覚を抱えてしまうんですね。

生き辛い「役割の人生」を抜け出すために

この感覚が大人になってからの、生き辛さに繋がっていることが多々あります。

人といると相手の気持ちを読んで先まわりしてお世話してしまう。
その人が機嫌悪くならないように、喜ぶように行動してしまう。
だから人間関係がとても億劫。。。


そんな人の心理セラピーセッションやカウンセリングで、この「幼少期に役割を果たしていた」人はとても多いんです。
心当たりがあるな、、と感じる方は、「自分を大事に自分の人生を生きる」という事を意識してみて下さい。
「役割を背負う人生」をどうしたいか、、、。
この「役割を背負う」感覚を、心理セラピーセッションで丁寧に扱う事をお勧めします。

そして「子供にパートナーの役割を求めているな」と気付いた人もいるかもしれませんね。
そんな人はショックを受けているかもしれませんね。
私は毒親かしらと。。でも、自分を責めるのではなく、自分の心を紐解いていく事が大切です。
自分を責めて、そしてあわててしまうと、子供と距離を取ろう!!と無理に距離を取ってしまったり、どうしていいかわからなくなることもあるからです。

子供と適切な距離感で関わっていくためにも
そんなにも「埋めて欲しい」「役割を背負わせるほど満たしてほしい」その気持ちの奥に何があるか。
孤独や無価値感かもしれませんね。

その自分自身の気持ちに向き合って、「自分の中で何が起きているか?」

自分の心の問題を整理していく事が大切です。

冒頭のホテルプランは、このあたりの傷や生き辛さを持っている人や、存在を知っている人の中で結びついて「これは、ダメ!!!」と大きく反応したのかなとも思います。

しっかり自分の心に寄り添って自分の問題を解決していくの事がまず大切です。

それではまた~~。

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